2014年6月2日月曜日

在宅酸素療法の注意点 その2「火の取扱いに注意」

医療ネタです。

在宅酸素療法の注意点をシリーズ化しよう!!と思いつき・・・ まだシリーズ2回目(笑) とりわけ命に関係する内容で「在宅酸素療法と火災」について、少し書きます。

在宅酸素療法で火災がどの程度発生しているかご存知ですか?
厚生労働省のHPには「在宅酸素療法における火気の取扱いについて」 には、重篤な健康被害事例として平成15年~平成25年までの10年間に発生した事例を掲載しています。
「重篤な健康被害」と書かれているだけあり、10年間で44件の事例が発生しており、多くの方がお亡くなりになっています。

「重篤」と書かれている事例のみの抽出であることから、実際に在宅酸素療法で発生している火災の件数は多いと思われます。

酸素療法をしている本人がタバコを吸っている・・・。家族がタバコを吸っている。
自宅での火の元となるとタバコのイメージが強いかもしれませんが、仏壇の線香であったり、台所のガスコンロだったりします。
酸素の性質は支燃性です。近くに火の元があると大変危険です。



在宅酸素療法でのたばこへの注意喚起に有用な動画がこちら

神戸市消防局ホームページ「在宅酸素療法中の火災危険について たばこ火が酸素により拡大!!

PMDAの「在宅酸素療法時の喫煙などの火器取扱いの注意について」PDFファイル


酸素療法をしている患者さん宅へ行く機会のある方は、是非 気にかけて頂ければ幸いです。


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