2008年6月18日水曜日

呼吸器学会の報告

呼吸器学会の報告をする前に、岩手・宮城内陸地震で被災された方に
お見舞い申し上げます。
地震発生時はちょうど新幹線に乗車した直後でした。
乗った瞬間に音がフッっと静かになり、異常に気が付きました。



さて、神戸で開催された呼吸器学会の報告です。
今年の学会は日程が日・月・火の3日間です。
当院は月曜日には通常診療を予定しているので土曜日に現地に入り
日曜日の学会へ参加して夕方には戻ってくる日程でした。

医師の学会ということもあり、演題を見ても「分かる」内容の方が
少ないのが現実でした。
しかし、展示会場は多くの情報を得ることができました。
いくつかをご紹介いたします。

○A-FlexとC-Flex
睡眠時無呼吸症候群(SAS)でCPAPに携わっている方は、
フジレスピロニクスのレムスターシリーズの最新機種に搭載されている
A-Flexを聞いたことがあるかと思います。

当院はSAS関連も行っており、フジレスピロニクスの機器も使用しています。
実際には、検査技師さんにお任せなのですが・・・
このような「New」機能には心引かれてついつい手をだしてしまいます。

SASに対するCPAP療法の1つ問題点に、圧力に対する違和感を感じる方が
いることです。
このため、治療コンプライアンスが低下してCPAP治療を止めてしまう方も
いるようです。
しかし、この圧力は閉塞を解除するために必要な力であり
やたらに下げることはできません。低すぎると効果不十分です。
最近のCPAP機種では各社「Auto」機能を搭載してきました。
これは、CPAPの圧力上限値を決めてその中で自動で圧力を可変するものです。

で、ここでC-Flex機能は簡単に書くと呼気の瞬間のみ圧力をリリースする
ものです。体験すると多少「吐きやすさ」が分かります。
このC-Flexがフジレスピロニクスの一つの売りでもありました。
新しい機能はA-Flexです。
これは吸気・呼気に対して作用します。
吸気の瞬間に圧力上昇させ、呼気の瞬間にリリース。
まるでバイレベル波形になります。

このA-Flex実際に吸ってみました。
低圧でのA-Flexはあまり実感はありませんでした。
しかし、ベースのCPAP圧を上げていったときにA-Flexの良さが分かりました。
確かに吸いやすいし吐きやすい。
A-Flexはレベル1~3まで設定することができるそうです。

興味のある方は、一度吸ってみてください。


○VSシリーズのマスクは・・・
フクダ電子の展示ブースでは、VSシリーズがありました。
話を聞くと、VSシリーズを製造している会社がオーストラリアResMedに
買収されたそうです。
そのため、VSシリーズでは従来のF&Fのマスクに加えて、ResMedのマスクも
使用可能になるとのことです。

バージョンアップがどうのこうのと言っていたので、既存のVSシリーズでは
バージョンアップが必要になるのかもしれません。



あっ 良い子は寝る時間だ。

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