2021年6月9日水曜日

睡眠時無呼吸症候群に対する新しい医療機器が市場に出始めました③

 

睡眠時無呼吸症候について、2回に分けて紹介して来ました。

病気の概要や対象患者数について(①)

CPAP療法の保険適応について(②)

 

ようやく、新しい医療機器の話になります(^^;

 

「簡易検査」や「精密検査」で重症と判断されるとCPAP療法が適応になります。

検査の結果、CPAP療法が保険適応にならないケースもあります。CPAPは保険適応ではないが、検査の結果は「正常」では無い方は、多くいます。この場合、歯科受診を勧められることが多いかと思います。マウスピースの作成です。マウスピースが合わない場合やご自身の歯が無い場合もあります。

 

 睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP療法が保険適応ではないが、「マウスピース」を使えない患者さんに対してアプローチする方法がありませんでした。もちろん、食事療法等によるダイエットは、アプローチに該当します。しかし、睡眠時無呼吸症候群は、痩せている方でも重症な方がいるのです。

 

 海外では、この領域に「ポジショニングセラピー」なる概念で治療機器の使用を開始しています。カタカナで書くと、凄そうですが・・・。簡単に書くと、仰向けで寝ていると振動で教えてくれます。つまり、横向きになれと勧めてくれるのです。

 

仰向けで寝ていると無呼吸・低呼吸になりやすい人が対象となります。

 

2021/06/08時点で、日本国内で販売されている医療機器としては2社の3製品

・ソムニベル / ソムニベルプロ(Magnet社)

額か腹部に貼りつけます。この写真では大きさが分かりにくいですね。すみません。後日、改めて撮影してきます。

 

 


先日、ソムニベルを試しました。こちらの機械は、単純明快です。仰向きで寝ていると

振動で教えてくれます。私は、横向きで寝る派なので、あまり振動が気になりませんでした。

 

SmartSleep(フィリップス・ジャパン)


SmartSleepのデモ器をお借りしたので、近々レポートします。

こちらは、製品をベルトに挟み。腹部に巻いて寝ます。

 

 

 

現時点では、ソムニベル/ソムニベルプロは、通信販売を検討中。

SmartSleepは、家電量販店での販売を検討中とのこと。

 

ソムニベル(プロ)、SmartSleepは、睡眠時無呼吸症候群の治療に関連する医療機器です。

 まだ、どのように国内販売されるか分かりませんが・・・。

睡眠時無呼吸症候群で「重症」の方には、不向きな医療機器です。横向きでも無呼吸になる方はいます。「医師にご相談下さい」と書きたいところですが、販売形式がどうなるか流動的で分かりません。既に血圧計やパルスオキシメーターは、インタネーット等で簡単に購入することができる時代です。

今の時点で言えるのは、ご自身が睡眠時無呼吸症候群かどうか?自己判断はせずに、医師の診察を受けることをお薦めいたします。

 

このポジショニングセラピーに関連する医療機器は、追加情報が入り次第、新しい記事を記載します。

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