秋に呼吸療法認定士の試験を受ける方へ
当院には、呼吸療法認定士が9名います。
当院は診療所です(^^)/
今秋も3人が呼吸療法認定士の試験を受ける予定です。
最近、院内勉強会で酸素分圧の話をする機会があったので、少しまとめておきます。
酸素分圧、吸入気酸素分圧の概念は必須。
〇酸素濃度と酸素分圧
地球上にいるかぎり、酸素濃度はどこでも一緒です。標高の高い山は、酸素濃度が薄いイメージがありますが、そんなことはありません。エベレストの山頂の酸素濃度は21%
(ブログでは酸素濃度を21%としています。呼吸療法テキストは20.9%で表記しています)
酸素濃度は同じですが、本人がいる場所により大気圧が異なります。みなさんがブログを読んでいる場所は、海面から何mの高さにいますか?
海面からの高さ0mでの大気圧を1気圧(標準大気圧)として760mmHg と規定しています。大気圧は、標高の高いところに行くと、低下します。標高の高い山で菓子袋が膨らむのは、菓子袋の中「1気圧」よりも周囲の気圧が低いからです。
海面からの高さ0m の 大気圧は760mmHg
富士山の山頂3776m の 大気圧は472mmHg
エベレストの山頂8848m の 大気圧は225mmHg
酸素分圧は大気圧の影響を受けます。
「大気圧×酸素濃度」
海抜0mでの酸素分圧は 760×0.21=159.6mmHg
富士山の山頂での酸素分圧は472×0.21= 99.1mmHg
エベレストの山頂での酸素分圧は 225×0.21=47.25mmHg
0 件のコメント:
コメントを投稿