医療ネタです。
医療資源のことを書こうと思ったら、Facebookに表示された記事のなかで気になることが。
「毎日新聞の社説:重度障害児ケア 孤立する家族を救おう」
文頭に「人工呼吸や人工栄養など医療ケアが常時必要な重症障害児が増えている。新生児集中治療室(NICU)は大幅に不足し、保育所も受け入れないため、自宅で孤立しながらケアしている家族が多い。」
実際に現在小児領域の治療を受けている患者さんから、訪問リハビリテーションの相談を頂いています。先日、ご自宅へ情報収集をかねてご挨拶で伺った際に、地域の医療の現状を聴きました。
利用できる医療・福祉サービスが少ないことを実感しました。
私に何ができるかな・・・
自分が得意な分野として、在宅人工呼吸や在宅酸素に関係する領域。
はじめから大きなことはできませんが、まずは地域の現状把握。
近い将来、リハビリセンターが出来た時に、呼吸リハビリで外来通院。 通院困難な場合には、訪問リハビリテーション。ん?このイメージだと必要な職種は理学療法士さんや作業療法士さんになるな(^^;
いずせにせよ、今の体制では対応できる患者さんの数に限りがあり、提供できる医療サービスが断片的です。ワンパッケージ化するには、もう少し時間が必要です。
もう少し時間が必要な理由の一つに人材が足りません(^^;
詳しくは、もう1つ記事書きます。
以前にもコメントしたNS+CEです。小児科での勤務経験があります。周産期医療が充実した結果、重い障害をもったこどもが増えていることはあまり知られていないですね。私の職場の人工呼吸患者さんもやはり小児です。高齢者では積極的治療を望まない傾向がありますが、小児では医療依存度の高い患者が増えていると感じます。小児患者に対応した往診・訪問看護の事業所は少ないのが実情で、将来的には報酬を増やすなどの政策が必要になると思われます。
返信削除NS+CEさん
返信削除コメントありがとうございます。現行の在宅医療の診療報酬では6歳未満への訪問診療に対して加算がついています。やはり政策として、小児領域の医療を手厚くするためには、診療報酬上のさらなる上乗せが必要だと思います。診療報酬の上乗せがあった場合でも、小児患者さんに対応可能な施設が限られること、地域医療格差の影響を受けやすいことも、この問題の解決を難しくしていると感じています。
とは言え、できる事から一つずつ!!私にできることは少ないのですが、ブログで問題提議することも「できること」の一つかなと思っています(^^;