——医療の価値を数字で知る、新人臨床工学技士へ
今日はいい歳になったオッサンCEから医療機関で勤務するうえで知っておいた方が良い診療報酬の基本ルールをお伝えします。「1点=10円」という、一見シンプルなこの言葉。でも、これを本当に理解しているスタッフは意外と少ないのです。
日本の医療費は、「診療報酬制度」によって国が価格を定めています。医師の診察、処置、検査、そして私たちCEが関わる透析や人工呼吸器管理など——それぞれに「点数」が設定されています。
そしてその換算レートが、1点=10円。つまり「100点」の処置は「1,000円」の医療行為ということです。
1単位
(全国一律)
患者への医療の継続
「自分はただ機器を管理しているだけ」——そう思っていませんか? 実は違います。臨床工学技士が実施・関与する業務の多くは、診療報酬として加算される「点数」に関係しています。
・人工腎臓(透析):1回あたり数百点〜
・人工呼吸器管理加算:毎日加算される
・心臓ペースメーカー指導管理料:定期的に算定
・内視鏡検査での機器管理:補助として貢献
・手術における体外循環業務:高点数の術式に関与
など
記録の漏れ、実施忘れ、指示との不一致——こうしたミスがあると、算定できる点数が「0点」になることもあります。1回の記録ミスが数千円、積み重なれば数万円以上のロスにつながるのです。
- 1 自分が関わる処置・業務に「何点ついているか」を一度調べてみる。施設の事務部門や先輩に聞くのも◎
- 2 月に何件その処置を行っているか掛け算してみる。「月○万円の医療を支えている」という実感が湧く
- 3 算定漏れが起きないよう、記録・確認のフローを意識して行う習慣をつける
- 4 「点数があること」=「社会がその医療行為に価値を認めている」という見方を持つ
診療報酬に換算されない業務も、CEの仕事には多くあります。機器の点検、スタッフへの教育、環境整備……これらは点数に現れないけれど、医療の質と安全を守る根幹です。私が携わっている「在宅医療とCE」は、点数ありません(涙)
「点数=価値」ではなく、点数は価値の一部を見える形にしたもの。見えない仕事の積み重ねが、見える点数を支えています。
「1点=10円」を知ることは、医療経営の視点を持つことでもあります。病院が健全に運営され続けることで、患者さんへの医療が継続できる。CEとして働く一人ひとりが、その歯車の一つなのです。
新しいスタートを迎えたあなたへ。
技術と知識を磨くのと同じように、
「医療の経済」を知ることも、プロとしての大切な一歩。
1点の重さを胸に、臨床を歩んでください(^^)/
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