皆様、こんにちは。
ブログ「四季草々」です。
3月に入り、2026年度(令和8年度)の診療報酬改定の全容が明らかになってきました。今回は、多くの患者さんが利用されている「在宅陽圧呼吸療法(CPAP)」に関する、見逃せない変更点についてお話しします。
今回の改定では、在宅でのデバイス管理において、モニタリングを実施しているかが明確に問われるようになりました。
1. 「持続陽圧呼吸療法充実管理体制加算(15点)」の新設
今回の大きなトピックは、15点という新たな加算が設けられたことです。
算定のポイント①:在宅陽圧呼吸療法指導管理料2の減算 (250→240点)
算定のポイント②:患者さんの使用時間や治療データをモニタリングできる体制を整備している
背景にあるもの: 「機械を貸しっぱなし」にするのではなく、データをちゃんと見なさい!!治療がうまくいっていない患者さんへ迅速にアプローチする体制を評価!!
2. 「15点」という重みと、求められる「質」
点数としては15点と控えめに見えるかもしれませんが、これは医療機関に対して「組織としてモニタリング体制を標準化せよ」という強いメッセージです。管理料2が減算になるので、充実体制加算15点があると少しだけ増点となります。その分、患者さんの支払も増えます。
使用時間(コンプライアンス)の把握はもちろん、無呼吸指数の推移やリークの状況を把握し、必要に応じて設定変更やマスクの再調整を行う。
こうした「一歩踏み込んだ管理」を行っていることを、診療報酬という形で国が認めたことになります。
3. 臨床工学技士(CE)こそが、この加算の立役者
この「充実した管理体制」を構築・運用する上で、私たち臨床工学技士(CE)の存在は欠かせません。
データマネジメント: デバイスから届く膨大なログデータを整理・解析し、医師が効率的に判断できるようサポートする。
技術的な療養指導: データの変化から「なぜ使えていないのか」の技術的な要因(設定圧、マスク、結露など)を読み解き、患者さんに具体的な解決策を提案する。
今回の改定は、CEが「機器の番人」から「データの活用を通じた治療のパートナー」へとステップアップすることを期待しているように感じます。(たぶん)
おわりに:機械を管理するから「治療を支える」へ
これまでの私たちの業務は、ともすれば「機器が動いているか」の確認に重きを置きがちでした。しかし、2026年の改定は、その先にある「患者さんの治療データをどう活かすか」に焦点を当てています。
15点の加算をきっかけに、施設全体でモニタリングの質を向上させ、患者さんにより良い眠りと安心を届ける。そんな体制づくりに、私たちCEが主導権を持って取り組んでいきたいですね。
とはいえ、この15点を取るのは簡単では、なさそうです。
続きは明日
引用・参照元:
厚生労働省:令和8年度診療報酬改定資料「在宅陽圧呼吸療法指導管理料の見直し」
中央社会保険医療協議会:個別改定項目「在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)の充実管理加算」

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