2022年9月19日月曜日

OSASに対しての舌下神経電気刺激療法

たまには、医学ネタを。
「舌下神経電気刺激療法」 今年6月に開催された第47回睡眠学会学術集会へ参加した際に展示会場で発見した新しいデバイス。

当院でも閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に対して、精密検査やCPAP療法を行っていることから、この治療方法には興味がありました。

先日、メーカーの担当者から話を聴く機会を頂きました。

 概要をまとめます。
・体内に小型デバイスを埋込み。就寝時の呼吸に合わせて、舌下神経に電気刺激を
 与えることで、舌根を持ち上がらせて、気道閉塞を防ぐ。

・海外では、数年前に導入となり、すでに2万人を越える方に
舌下神経電気刺激療法(ぜっかしんけいでんきしげきりょうほう)を
行っている。

・国内では令和4年4月に保険収載。

・令和4年8月までに国内4症例。
(現在は、指定されている医療機関でのみ埋込み手術を実施)


現時点での適応条件
;18歳以上
;BMI30未満
;CPAP療法が継続困難である
;AHI20以上
;中枢性無呼吸の割合が25%以下
;重度の解剖学的異常がないこと
;薬物睡眠下内視鏡検査で不適応と診断されないこと

睡眠時無呼吸症候群に対する治療の選択肢が広がることは良いことだと思います。


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