2026年3月31日

【実録】交通事故でネット断絶。医療DX加算の「利用率カウント」はどうなる?

【実録】交通事故でネット断絶。医療DX加算の「利用率カウント」はどうなる?
実録レポート

【実録】交通事故でネット断絶。
医療DX加算の「利用率カウント」はどうなる?
各所に電話して分かった絶望的な現実(゚◇゚)ガーン

📅 2026年3月31日 ✍️ 医療技術部長 🏥 某クリニック

当院の前で発生した交通事故により、思いもよらない事態に巻き込まれました。オンライン資格確認(オン資)が丸一日停止し、「医療DX推進体制整備加算(DX加算)」への影響を懸念して各機関に問い合わせた結果——得られたのは、救済措置が存在しないという冷酷な現実でした(゚◇゚)ガーン

こんにちは。一昨日(3/29)、当院「クリニック」の前で発生した交通事故により、思いもよらない事態に巻き込まれました。事故の衝撃で電話線とインターネット回線が切断され、月曜日の16時30分まで、オンライン資格確認(オン資)が完全にストップしてしまったのです。

真っ先に頭をよぎったのは「医療DX推進体制整備加算(DX加算)」への影響でした。臨床工学技士なんだから医療機器のVPNを気にしなさい!!とX界隈の先輩方から言われそう。安心してください。うちには優秀な臨床工学技士(私以外)や診療放射線技師、総務スタッフがいるのです。指示しなくとも確認してくれます。 今やマイナ保険証の利用率は、診療報酬に直結するシビアな数字です。「外部の事故なのだから、何らかの救済措置があるだろう」と考え、各機関に問い合わせた結果を共有します。問合せは事務部の職員から対応してもらいました。結果を随時報告をもらいました。

1オン資ポータルサイトへの問い合わせ

まずはポータルサイトへ。状況を説明し、下記の質問をしました。

質問 「事故で回線が切れた。この間の利用率カウントがDX加算の要件に影響するが、どうすればよいか?」
回答 「ここでは個別の加算については回答できません。厚生局にお問い合わせください。」

2厚生局への問い合わせ

言われるままに厚生局へ。ポータルサイト経由であることも伝え、質問しました。

質問 「事故による不可抗力です。利用率のズレをどのように考慮していただけるのか?」
回答 「事情は理解しており、利用率にズレが生じることも認識しています。しかし、厚生局として件数の修正や対応はできません。支払基金と国保連合会にお問い合わせください。」

3支払基金・国保連合会への問い合わせ

最後の望みをかけて、審査支払機関へ。これまでの経緯をすべて説明しました。

質問 (これまでの経緯をすべて説明)
回答 「……対応できません。」
結論:どこに電話しても「不可抗力の事故であっても、カウントされないものはカウントされない」という現実を突きつけられました(゚◇゚)ガーン

!浮き彫りになった「DXの脆さ」と「事前対策の欠如」

⚠ 今回の件で痛感した2つのポイント
  • カウントの救済措置がない 自然災害や交通事故によって回線が物理的に切断された場合、その期間の「分母(処方箋受付数等)」は増え続ける一方、「分子(マイナ保険証利用数)」はゼロになります。1日程度であれば誤差の範囲かもしれませんが、復旧に数日・数週間かかる場合は、加算のランク落ちを招くリスクがあります。
  • 代替手段のハードルが異常に高い オン資はNTTのVPN(NGN網)という専用回線に紐付いています。一般的なネット回線のように、モバイルWi-Fiをすぐに接続して「即時復旧」とはいきません。IP設定やルーター構成を専門知識のない担当者が即座に変更することは、事実上不可能です。

まとめ

当院の場合、不通だったのは診療日のほぼ1日。DX加算への影響は最小限で済む見込みですが、もしこれが大規模な自然災害や、より長期の断線だったとしたら……と考えるとゾッとします。

「医療DX」と謳いながら、その基盤となるインフラ障害に対する救済スキームが、現場レベルでは全く整備されていない。これが現在の日本の医療現場が抱える、リアルなリスクです。

同じような境遇に立たされる医療機関が、今後現れないことを切に願います。こんな予防策をとっています!!というご意見や情報がありましたら、コメント頂けると嬉しいです。

著者 本職は臨床工学技士

引用・参考

  • 厚生労働省「医療DX推進体制整備加算」施設基準
  • 各公的機関(オン資ポータルサイト、厚生局、支払基金、国保連合会)への電話聴取(2026年3月31日実施)
© 2026 / 医療現場レポート

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