2006年7月20日木曜日

救急車に酔う・・・

つい最近の出来事。

訪問看護ステーションスタッフから電話が入りました。
「呼吸苦が強く、SpO2も85%前後から上がらない・・・」
��「SpO2」経皮的酸素飽和度:簡単に書くと体の中にどのくらい酸素があるか?の
指標となる。病態や年齢に依存することもあるが、一般的に90%以上を正常値としてます。)
 
早速、往診。Bossが「人手が要るかもしれないから、みんなで行こう!!」と言うことで、
Boss・Ns・私の3名で車2台で往診。なぜ、2台で行ったかというと・・・
ひょっとすると救急車に乗って病院へ『入院』の可能性があったからです。 
 
Bossがそのまま救急車に乗ってくほど、時間的余裕がなかったのです。
Bossには午後の診察があります。

 Bossの判断は、入院をしてしっかり加療した方が良いとのこと。ご家族は了承。ご本人は、在宅での療養を好んでいるようなので 渋々?了承。
 
 救急車が到着し、誰が同乗していくか?となった。やはり、2台で来たかいがあった。
Boss「うちの技士が乗っていきます。」
 救急隊員の皆様方は、「ぎし」って何だろう?って思われたに違いありません。
しかし、文句も言わず テキパキとした動きで患者搬送の準備をしていました。
 
 あぁ~ 救急隊員 かっこえぇ~~~ 。
 久しぶりに救急車に乗るなぁ~ 結構 ゆれるし・・・ 俺 車に弱いんだよね~
 

などと思いながら、救急車は出発。SpO2は85%前後で変動している。

 自宅から入院先の病院までの距離は、それほど長くはないのですが、信号機が多い。
緊急車両として、赤信号でも交差点に進入していくため、ブレーキ&アクセルの繰り返し。
 そして、外の風景はあまり見えない。さらに、救急車の中は、搬送者(患者様)を中心に考えられているために一般座席は狭い・・・。
 さらにさらに、臨床工学技士として職業病のせいか、搭載してある医療機器が気になる。
 (もちろん患者様の表情とバイタルサインからは、目を離しませんよ!!)
 
 あぁ 日本○電の機械だぁ~。
へぇ~ 搬送時のこの揺れの中でもバイタルはハッキリ見えるねぇ~。
 あの機械はなんだ?


 こんな感じでキョロキョロしているうちに、だんだんと気分が悪くなってきました。
 
 あぅ これは!!酔ったな~ 車酔いだね これは。 うん 間違いないよ~。
 うぅ~ ぅ~ 気分が悪い~。早く 着いてくれ~。

 
救急車の中からは、外の風景はよく見えないし、
何より患者様から目を離すわけにもいかない。

 「はい現着です。」の一言に救われて、外の空気を一気に吸い込む。
 たぶん、私の顔色は悪かったはず・・・。
 しかし、搬送先病院の救急入り口でグロッキーになっている場合ではない!!
 
 しっかり、病棟まで付き添い、申し送りと呼吸器設定を確認して
今回のミッションは終了です。
 
 ○○さん 早く体調を整えて、在宅医療にもどりましょう!!
 スタッフ一同 お待ちしております。
 

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