2021年8月29日日曜日

コロナワクチン接種は準備が大変です

医療ネタです。

地域のコロナワクチン接種は、管轄する市町村により実施方法が異なります。
当地域では、接種希望者がWeb上のポータルサイトから申し込みをします。
そのため、接種希望者がかかりつけ医があった場合でも、かかつけ医で接種できると限りません。

外来受診時に患者さんから、「ここではワクチンが接種できないのかい?」という会話が沢山耳にします。

当院は診療所ですが、3つの診察室で診療を行っています。
予約制とはいえ、予約なしの患者さんや体調不良の方も受診され、
1日の平均受診者数は150名以上です。
ワクチン接種に向けて、医師や看護部とのミーティングを進めると
外来時間帯にワクチン接種を入れるのは「当院では不可能」という判断に
いたりました。
 

特に接種後の経過観察が、安全な体制が組めないとのこと。
そこで、日曜日の午前中にワクチン接種枠をつくる作戦になりました。

(写真は、準備途中の処置室の様子。ここでワクチン接種を予定)

 

何人誰(職種)が出勤するのか?
何人に接種が可能なのか?
患者動線はどうする?
アナフィラキシー症状がある時の対応は?

1つ1つの課題をみつけだして、検討。
数回の院内シミュレーションを実施。

先日 8/22(日)に院内で第1回目となるワクチン接種が行われました。
接種後の院内待機をする都合で、1時間に32名までが限度と試算。
医師2名、看護師3名、受付誘導5名 合計10名で望みました。
8/22は、大きなトラブルもなく、無事終了。

1回目が終わったことで、新たな課題が見つかりました。
次回のワクチン接種に向けて、課題の解決を職員と一緒に考えます。

余談ですが・・・。
地域でのワクチン接種には「集団接種」もあります。
こちらの集団接種には、当院からも医師と看護師が協力させて頂いています。
当地域は、集団接種から個別医療機関の接種に切り替わりつつあります。

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